2018年12月24日月曜日

HONDA SGX50v Sky (HONDA Via) のゴミを買ってきた

ゴミを買ってしまった
ヤフオクで市内のおじさんから5千円で買った。

このスクータはホンダ・Via
イタリアホンダの輸入原付で1997年にヨーロッパ7カ国で売られていた。
現地の名前は HONDA SGX50v Sky
欧州の石畳道路をコケずに走れるよう、16インチの大径のタイヤをはいている。

輸入車といってもステータスは全くなく、全身プラスチックで
新車でも半値で売っていたことがある(それでも売れ残っていた)
大径ホイールは乗りやすく、単車ライクな運転ができる。

バイクのシートは黒しか無かった時代にオレンジ色
ホイールもオレンジ色で車体が青色と
イタリア人はやっぱり陽気なんだと当時は感心した。
それから20年が経ち、鉄クズ屋さんで解体中のViaを見たとき
フレームだけの方がカッコエエじゃね
こいつをキレイにしたらファニーなバイクが出来るカモしれん。。
コンセプトはかわいい+かっこええ=カワかっこエエ=川(A)
となります。

ということで5千円も出して、汚いViaを購入したわけです
どれだけ汚いか?
ブラスチックにコケが生えてて
アリがせっせと食料を運んでいます。
もう、バイクのいろんなところで
植物小動物が暮らしています。
趣味のために彼らの生活を奪うのかと思うと
罪悪感を感じます。

Design

改造にあたり
大体のイメージでバランスを見てみます
画像ツールを使って当時のカタログ画像に
テールカット・ヘッドライト移動・フェンダーレス・レグカバー無し
をやってみます。ま、イメージ通りだわ
なお、以降の説明に大体、このあたり、なんとなく等が
多用されますが「適切に」の意であることを御汲み取り頂きたい。

 プラ外装外し
 テールカット位置はこのあたり
 ステップボード裏フレームの要らんところはバッサリ
フェンダーレスはいつでも出来るのでショートフェンダーで


Maintenance
 サビがひどい。このあとサスペンション分解、
ステムベアリングOH
ピストンスライドパイプ交換
タイヤは前後共に使えないので注文するが
Viaのタイヤサイズはもう存在しない
16インチで合わせて探すと
US DUNLOP の Kabuki D404
サイズは 80/100-16 で太いが使えそうだ。2本注文。
 エンジン取り外し。
ピストンスカート傷なし。シリンダに焼きつき抱きつき跡なし。
駆動系チェック、プーリー磨耗は無い。クラッチシューOK
 
ベルトの磨耗は規定値以下だったので新品注文
ウェイトローラも少し偏磨耗のため新品注文

参考までに、ベルト幅の使用限度は17.0mm
ウェイトローラの使用限度は直径15.40mm


ベルトとウェイトローラー入荷
 タイヤ入荷。幅と扁平率が違うが履ける
左が今までのタイヤ、右が新しいタイヤ
太くてイイ。径が大きく変わり
メーター読みより速度が出ていることになる
あとでメーター読み+何キロか周長から計算する



Framework
 シンプルで美しいフレーム
2液ウレタン塗装で塗る。
ホイール・シートをオレンジにするので
ポップな組み合わせにしようと白にした。
 ステアリングの仮組付け。ステップを待ちきれず付けてしまった
フロントフェンダーはカットしてショートにした

 テールのサブフレームをカット。
タイヤの出具合がエエ感じである
電装類が載っていた場所なので
なんとか残った半分のスペースに移さないといけない

 別アングル、シートもシングルサイズにカット
 エンジン組み付け。ホース・ハーネス類はまだ付いていない


Electrical system

Viaの電気系統は
灯火類は交流でレギュレータ・レクチから
分岐されたACで点灯している。
なので
アイドリングはヘッドライトがパカパカ点滅する。
もっとマズいことは
このレギュレータはパンクしていて
灯火は点くが充電回路が動作しない
何回かセルモータを回していると
バッテリーがあがってしまうだろう

Via用のレギュレータはヤフオクにはあるが
高いのでモンキー用の半波整流レギュレータを買う。
この機会に
交流点灯から直流システムに変更する。
要領は簡単で交流出力は使わず、直流充電のみを行い
灯火類はバッテリーから取る
CDIもAC仕様なので
中華製DC-CDIに変更する。

デメリットはアイドリングでは発電不足で
ヘッドライトにバッテリーを食われてしまうので
長時間のアイドリングではバッテリー上がりが起こる
LEDヘッドライトにしても延命はするが解決はしない。


ノーマルのレギュレータおよびCDIの結線はこれ


DC仕様にするのでレギュレーターは
Battery+とマイナス、Generatorの3本だけ使う。
CDIはBattery+とマイナス、パルスを使う。


Completion

完成しました
製作中はオレンジ色のシートを張りましたが
ホイールと全く同じ色の山吹色のシート生地を見つけて、また張替え。
 
ヘッドライトの上についているのはバッグです
無いほうがシンプルでいいかなあ


  ウインカーは前後ともに短くカットしてあります
ノーマルのウインカーはとても長い。
カットしたリアのフレームに何とか電装部品を押し込み。
バッテリーカバーを使いたかったので
その下のケースをカウルから切り出して使用。
オイルタンクなんかむき出し。
そう、シートも切って張替え。
山吹色のレザー生地を探すのが苦労した。

ペラペラ・ヒラヒラの車体だけど
タイヤが太いのでファットバイクみたいでエエ










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