2019年3月24日日曜日

ZOOK エンジン急停止 2st エンジン掛からない


信号青で発進と同時にエンジンが停止した
さっきまで調子よく回っていたのに急に停止した
エンジンを掛けようとしたが全くダメ。
初爆もない
キックでの圧縮はあるし
焼き付き、抱きつきの感触はない

家まで押して歩いてクタクタになりながら
原因を考えてみた

負圧コックのダイヤフラム不良で燃料が来ていない?
負圧ホースの破れ?
CDIのコンデンサがパンク?
マフラー内でヘドロ油が動いて詰まった?
圧縮はいつもどうりなので
ピストン穴あき、ガスケット吹き抜けは無いと思う

点火・燃料・圧縮とつぶしていけば
直ぐ治ると思っていた
しかも急に止まったので
故障はCDIか負圧ホースだろう
CDIか負圧のどちらかだ!すぐ直る!

点火をチェックしてみる → OK
負圧ホース → OK
負圧ホースを口で吸ってみるとガソリン出る → OK


キャブOH → 効果なし
プラグ交換 → 効果なし


2stはシリンダにポートがあり圧縮計が正確な値が出ないので
バラシてピストンとシリンダをチェックしてみる
シリンダにキズもなくリングもOK
これならコンディション悪くても
エンジンくらいは掛かる。
パーツクリーナをキャブに吹いても初爆なし


もう、おまじないのつもりで
程度のいいマフラーをヤフオクで購入
ガスケット類を購入
CDI、IGコイル交換、腰上を全部組みなおした
→ まったくダメ・・



冷静に初めから
基本に忠実に考え直してみる
思い込みは禁止だ


点火系は最終のプラグ点火まで確認した
エネルギーがしっかりある青白いスパークだ

燃料はキャブまで届いている
しかし、負圧が弱い
キャブのクリーナ側を手で塞いで
キックしても吸い込まれ感が無く
負圧が少ない
シール類は交換し、液体ガスケットも薄く引いた
負圧漏れはないのになぜだ
クランクケースが割れているのか?

2ストエンジンは1次圧縮、2次圧縮がある
1次圧縮はピストン下降時にクランクケース内で圧縮し
混合器をシリンダ内に噴射する
2次圧縮はほかのエンジン同様、
ピストン上昇によるシリンダ内の圧縮

クランクケースが割れれば
症状としては、負圧不足
1次圧縮できず燃料もシリンダに入らない
しかし
縁石に当てたわけでもなく
突然クランクケースが割れることはない
クランクケースで穴がある場所は
クランクシャフト・・

ひょっとして、オイルシール
ジェネレータ側か?プーリ側か?
プーリーを外してシャフトを見てみる

シャフトのシールが抜けとる!

オイルシールが飛び出して
隙間からクランクケース内が丸見え

1次圧縮できず
ピストン下降時、ここから混合気が出てしまう
ピストン上昇時、キャブから燃料を吸わず
ここから空気を吸ってしまう!

これでは絶対エンジンは掛からんわ

クランク内の圧力でポン!と出てしまったようだが
打ち込んであるだけで
サークリップのような抜け止めが無い

けっこう奥までシールが入るので
クリップを入れて踏ん張るよう
24mmのクリップを入れておく

このクリップで中で踏ん張って頂く

クリップがシール抜けしないよう踏ん張ってます
本来は溝を切ってハメるものですが
今回はバネの力で踏ん張っているだけです
あぶない対策だなあ。。















1 件のコメント:

  1. 満身創痍のTDM2020年2月5日 21:28

    ダイアフラムの記事からたどり着きました。
    まじですごすぎです。
    最高のブログですね…
    でも…放置されておられるのですね…残念です

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