名古屋の守山に
「竜泉寺の湯」というスーパー銭湯がある
家からバイクで15分くらいなので
ひと風呂浴びにいってみる
ここは天然温泉と
炭酸風呂がウリ
奥に見える白いタンクは
炭酸泉に使う液化炭酸ガス。
うーん、炎天下に液化ガス・・
タンクはバックヤードにあるほうがエエなあ
お風呂のすぐ近くに
チベット寺院のような建物があるじゃないか
ちょっとバイクを移動させ寄ってみる
おお!やっぱ、チベット寺だ
旗のようなものもヒラヒラしている
たしかタルチョだったか?
オレンジ色のお坊さんが居るんだろうか
と、お寺を見ていると
「いやー、良いバイクですねー」
と、お寺の人が出てきた。
ソフトな声かけと笑顔のコンタクトによって
駐車禁止と書いたお寺の玄関前に
バイクをドーンと停めている事を気付かされる。
お詫びしてバイクを駐車場に移し、戻ってくると
「良かったら御案内しましょう」
私 「ありがとうございます」
「階段上にお線香があり、200円ですが」
私 「・・もちろんです」
何が「もちろん」か意味不明だが
私以外だれも居ない寺で
こう言うしかなかったのだ
階段を登って
線香代200円を箱に入れて
火をつけて後ろの大きな香炉に入れる
チベットの線香は太く、蚊取り線香のようだ。
焼香は3本らしい
ここからは撮影はダメらしい
お寺の敷居は右足からまたいで入る
中は仏像と曼荼羅で
朱赤の多いキレイな空間だ
撮影はダメらしいが
Googleなら良いのか
ストリートビューでお寺に入ることができる
チベット寺の眼下に
名古屋の町が広がる
ふしぎなスポットだ
話によると
タルチョの色は5色で
土・空・火・水・・うーん、なんだっけ?
とにかく5元素(five elements)らしい
その旗に願いが込められていて
中央に馬の絵が描いてある。
この馬は願いを乗せて風に乗って
遠くへ駆けていくらしい。
だからボロボロになった布が
無くなると願いが叶うと言われているらしい
お寺の人が言うには
チベットの人達の願い事は
自分の事ではなく
みんなの幸せや健康を願うらしい
そんな良い人達を考えると
対照的な中国を考えてしまう。
鉱物資源が出るからといって
チベットを中国領土と主張し
寺を破壊し、経典を焼き、仏像を持ち去って溶かし、
統治機関は中国人が占め
自由を叫んだだけで裁判なしの拷問と死刑。
チベット高原には核実験場や廃棄物施設を建設。
仏教で禁じられている自殺を
僧侶たちが世界に訴えるために
焼身自殺している事実は
どれほど絶望的な弾圧なのだろう
世界2位の経済大国と言っているが
領土拡大とか大航海時代で
思想的には5百年遅れている
地上の建物は
喫茶とチベットのゴハンが食べられる
お店のようだ
店の横にはマニ車が並んでいて
手でクルクルすることが出来る
マニ車の中にはお経が入っていて
回せはお経を読んだと同じらしい
お寺のくせに
集客に熱い想いを感じさせる
POPなカンバン
200円の線香代で
いろんな事を教えてくれた
やさしいチベットのお寺だった。
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