2015年4月8日水曜日

DNA180 (PIAGGIO リーダーエンジン) 駆動系整備

ぼろぼろのDNA180は3万km以上を走っているので駆動関係の磨耗部品を換える
リーダーエンジンとはいえ国産スクーターの整備とほぼ変わらない

交換部品は以下のとおり

ベルト 840908 (8180系)
ウェイトローラー  20x17mm 11g
ベアリング各部
クラッチ
センタースプリング

プーリーは前後とも段つきなど無かったので交換しない
というより、高価なのでその気も無い


まんず、カバーを開ける


ほんで、中身を取ってしまう



ウェイトローラーのスライド部にグリスを散布するか否かの記事をよく見るが
グリスなど不要である

理由は2つ
・数千回転で発生する遠心力は強大であり、W/Rが滑りやすいとかのレベルではない
・知ってのとおり、グリスはベルトの削りカスを含んで固体化する

そう言いながら、フッ素系ドライ潤滑剤を吹く・・
もちろん、無意味な「おまじない」



スターターギアにはかじり防止のグリスを少しだけ。
ギアは遠心力でプーリーにグリスが飛ぶ位置にある


プーリーフェイス面には段つきは無い
金属片が噛みこんだ傷があるが見なかったことに。


組み付け後、もう一度フェース面を脱脂

セカンダリ(後ろ)プーリーを開いて
ベルトをセンター寄せ(トップ側)してインシュロックでベルトを仮止めする
プライマリー(前側)のプーリーを全閉にした状態でナットを掛けたいので
ベルトがセンターに寄らないように(ベルトをはさまないように)するためである
他人はどうしてるかは知らないが、私はいつもこのやり方で自信満々である。

このようにプライマリ側シャフトはベルトがいないので
余裕をもってプーリーを重ねることが出来る。
プーリーを重ねてカツンカツンと金属音がすればベルトは噛んでいない
ベルトが噛んだ状態でナットを締めれば
トップ位置が出ないばかりか、ベルトのすべりが発生する

ベルトを掛け、ナット締めが終わったら
仮止めしてあったインシュロックをパチン!でベルトを開放。

 ベルトケース側のベアリングを抜く。
バーナーであぶるとアルミが膨張しやすく抜きやすい。
私は抜くときのギーギーする音で鳥肌が立つのでバーナーであぶっている。
ベアリングプーラーは安物は上手く抜けず、結局高いものを買う羽目になるので
中華製でも1万くらいのものを。(引き抜きソケットが複数あるタイプ)

ベアリングの打ち込み。
ベアリング外周に合うソケットをあてがう。
叩くところがないので小さいソケットを中に入れる。



垂直&均一を意識してソケットをプラハンで叩いて打ち込む



抜け止め用のスナップリングをセットして完了。

あんなキツキツに打ち込んだベアリングは抜けないと思う。
でも昔乗ってたBMWのR100のクランクシャフトベアリングも圧入だが
シャフトとベアリングが供回りしてケースを叩き、異音を出していた

いきなり、完了です。



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